東京都日の出町のレンタル店「TSUTAYA(ツタヤ)イオンモール日の出店」が、高校生が持ち込んだ大量のゲームソフトやCDに盗品の疑いがあったのに買い取り、法律で定められている警察への届け出をしていなかったことが警視庁への取材で分かった。都公安委員会はTSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(大阪市)への聴聞を実施し、12月初旬にも同店の中古品販売を5~40日間の業務停止とする行政処分を行う方針。
警視庁によると、同店は7~8月、都立高校1~2年の男子生徒3人=窃盗容疑で逮捕=が都内の書店などで万引きしたゲームソフトやCDなど137点を、3回にわたり計11万円で買い取ったという。
店員は新品であることを不審に思ったほか、保護者が同意したことを示す書類に記載された番号に電話すると同年代の少年の声だったことなどを店長に報告したが、警察には知らせなかったという。古物営業法では、買い取る品物が盗品と疑われる場合は警察に届けることを定めている。
CCC広報は「同様のことがないように、他の店舗にも法令順守を徹底したい」としている。
また、同業の「ゲオ」(愛知県春日井市)も、川崎市の17~19歳の少年3人=窃盗容疑で逮捕=が万引きしたゲームソフトなどを関東近県の店舗で47回にわたり計135万円で買い取っていたことが判明。同社への行政処分は見送られる見通しだが、店員が、少年らに「もっと持ってきて」などと万引きを誘発するような言動をした疑いもあり、警視庁は盗品等有償譲り受け容疑も視野に入れて捜査している。【伊澤拓也】
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